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労災認定

塩湖、
ナイロン弦、
ブルーになりきれなかった
家出おじさんの悲しい死

やたら新しくてきれいな病院だね
雲は何の形にもみえない
花、高かった
窓がない

さいあく太陽が看取るよと言うが
例外もあるだろう
蟻は一様に黒い
休暇はない

たとえ荒野に来てみても
ゲストとしてしか過ごせない
家も水も与えられないが
(あっても植物が横取りする)
することがない、は
客の証拠。論より労働、
とな

いかに去らないか、という勝負か
ピンクの湖は歩ける


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コールド・ターキー

ロケットの骨組みを見たンかよ

帰してはやれない
寒い地下に入ろう
外が冷えてきた

どこでも冷えている

この錠はやわらかいし
その気になったら食べられる
しかし太陽は、良いものだ
なにかに達したような気に。

阪神、阪神、がんばれ阪神
ミラクルを
醜い電信に這わせてみろ

はたらくくるま、
ダイナモの太陽、
(パチ屋、と連想した人はアウト)
牛も豚も、少なくとも幸福ではないだろうね
鶏なども

どこでも冷えてる今時分
コールド・ターキーか

出入り自由な獄のなかで
やっぱり待ってるメシア殿..

平らな階段

議事堂の一室で
びんぼうゆすりが
みられる

いちど
めをはなして
もういちど
みると

もうびんぼうゆすりは終わっている!

これが適正化、成人のしくみである.

だ・か・ら

 
平らな階段の上り下り
   タイタンのアプリオリ
   採算のドリル、針
おれのかすり傷.

かえってきた

幽体を
こそこそと
 なるべくみつかってはいけない
しらべはじめている

目をうごかすと
勘もはずれるから

注意ぶかく

"ねらうはてっぺん"
くろい森林をみおろす

こんなにこわい経験

これまでの
やりかたでは
歯がたちません、

そいつは家にあがりこんだ
もうふかい夜なのに

しらなかった側の
あたらしいマナー

異文化理解、異文化理解と

おぼえたくないのに
おぼえはじめている

(sigh)

きのうキセルしたのがいけなかったかなあ.






アキレラ

みずをのんでねて
さんぽにでて
5ふんでかえって
ふるいラブ・レターをよみかえしてねて
5ふんでおきて
これから
じぶんのシンボルが
よごれるのか光るのか、
じんせいを航海にたとえたりする
あきれた人にあきれてる

落ち度、

どうぶつには
どうぶつの
気苦労が
あってほしい

でなくちゃさんぽに
あるいて5ふん
はしって1ぷん
ひろい公園で
ボトルにそそいだ
邪気をこぽこぽ
下向きに
こぼしてわかった
ここは、
いうなればジェラシック・パークなんだ

(うまい!中村屋!)

もっともなはなし

高僧は知っている
つくえのうえにお茶がある
お茶の入った椀をたたきわる
椀はこなごななのに
なかのお茶はそのまま
つくえのあしをつたってもそのまま
ゆかになさけなくひろがってもそのまま
たたみにしみこんでもそのまんま
ぞうきんでふきとってもかわらない
お茶はお茶なんだ!
そうかこれが真理なンだ住所がたとえかわっても
からだというなのいれものがくさってもひとはあるんだたましいはあるンだ!

(出家)

うそをよくつく性分か
これもそのひとつか.









ウインター・スポーツ

おはようございます
こえにだして
きこえなかった
万が一のために
拡声器をにぎりしめた
おさるをいっぴき
雇っておいて
代わりにわめいて
もらいます

きーき
きーき
きーきーき、

スキー
スケート
スケルトン.

きょうだい

えだのすきまでは
制約のない
色スモークの
あそび、
つめたい波をかぶって風邪ひいた
こどもの
じゃれあいは
わるいところがひとつもないって
きまっている.







つきのでるかわりに

こなをふく
じめんを
ふみわけたのに
(つかれたのに)
さむいそとに
ポリ一枚へだてただけ

メートルの上のメートル

午後

おお、
空間!と
詩人になりたくなるような
(父はここを第二ユートピアと呼んだ)

だれも
こなさ、
なにも
生きないところが
あやしくても
巨大だよう

電子音楽
フィールド
いてる家

じゃくじゃく

今夜だけの家















おどりばの女

(よ空)

エレベーターを
あきらめたから
最上階から はやあしで
かけおりるあいだに

 なつ、
 金のすなあらし
 とじこめられた
 はいいろの
 くものあいだを
 いそぐ、
 いそぐのはジャンボ
 行きか
 もどりかを
 たしかめなおして
 きがつくと
 にぎっていたのは
 ぽっけのそこの
 銅貨 二まい三まい
 貝のからのうらがわを
 てらてらさせるのは
 ほそくなった陽のひかり 

おもいだすあいだに
なんびゃくだん
消化したのか、な、と

そして
三階のおどりばに
おんながいた
でんわをにぎったおんな
向いてこっちをみた
いやな色のかみ、
ながいかみまでもを
あはれ、
質にあずけているんだろう

金のすなあらしは
ありえない きせつにやってきた
おもわず目をほそめる、
オフィスビルの化身、

だから
れいの陽のひかりは
もっと微弱になった

といっても
貝のくらしが
まずしくなっただけのこと、

それだけのちがいが 次のなつを もうすこし さびしいものにするのか.



 


内壁

あったかい
なかみを
知っていると

いちにち

ゆびのさきで
指名手配の
のがれものを
なぐさめて
いるような
きがして

さいごに

受話器に手がのびそうになるのを
ためいきついて
やめたのに

十枚かさねた
ふとんの そとは
ひえるから

血液になって、
ラブ、

 いま内壁にさわっている.

液体水晶の夕べ(ゆんべ)

空調の
ひどさで
めがさめて

幸運を
さて、
とりのがしたのか

よくわからないが

水のような
ココアのような

高揚をみな
 だしたり、
 かくしたり

純情をみな
 だしたり、
 かくしたり
 
さいごに
唾をはきかけたりして!

それでも
そうおもうと
かえって
よくねむられるよ.


くちをひらいた



さる山の
ましたでたぎる
地熱、層、地熱

むかしからあるんだよ
えらいものを
よぶんだよ

フィールドワークの
つぎのよるのはなし

むらむすめが
あこがれる
未来の技術と
ひとのむれ、

はたけ、
いちごのはたけ、

金にちかい
そのあこがれは
金にひとしいんだ!
 はけよ、永久をかたりたくなったことなんてないんだろうこれまでいちども.

うらねじ

夜のふち
あたたかくない
あかりのしたで
ためにならない
おんがくふたつ、

みっつ、

栄えても
下からうらむ
じんりきが
こんなに尊い
ものだとわかる

虚勢でも
銀のみがきに
おおわれて
ひとつのおとな
りっぱなおとな

おとなまで
くだる船旅
ながすぎて
ためにならない
おんがくよっつ、

いつつ、

ほしいまま
他人の宝
だれのもの

まちがいなくかれのもの.

貧困が
みえるすぐそば
目のちかく
じぶんのはだが
もっとかわいた

近未来
もじのとおりの
腰抜けに
なろうとしても
なりきれなくても

なりかわり
コピーの果ての
しつもんに
おもわずうたう
れいのうた

夜のなか
あたたかいのに
つけないあかり
やくにたたない
おんがくふたつ

またみっつ、
よっつと....

うろ子

そとをみても
よくとおる水が
なにもかんがえずに
じかんのあいだから

(みて)

おもいだすのは
田舎の痴態から
あかちゃんのことまで

ならないどらの
めずらしさ、
みずみずしさの
よい水が
わるい水
ほとんどいっしょ
下位の下位

ともだちはゆんべ
きたかぜになって
ふくだけふいた、
銀色だから
好まれたのに
二級河川の
水のなか

橋のうえから
水のなかに

もう
枯らすはっぱもない
涸らす水もないということだ!

場面














てびろい回線のまうえで
おちゃを
 ふたりでおちゃを

一本ゆびのあたるとき
おもいだすものは
なにもない

かんがえさえうかばない

たとえるところの
 逆死海

(そのゆびがビニール製でなくてほんとうによかった)

では
逆死海のまうえで
おちゃを
 ふたりでおちゃを

だから死の対義をしらべはじめている...




こおり層のすきまから

みずいろの
えいがをとるのが
しごとでも

あたまより
けっこううえの
できごとに
おどろくことが
ないひともいて

こおり層
トリックみたい
ほしのごみ
清掃係の
あかぎれいくつ

かくうでも
しょうじきならば
みずいろの
くうきのあなに
あしたきがつく

 だれかがきっと保証する.



アイスは

おお、おお、

アイスはいつも無実だなあ.









五割

ぜんぶ天命
かといえば
すぐにでも
くずれうる
クッキーの
おしろかと
まちがえる
ほどまでに
かくしんが
ありません

ただし昨日
むすびめの
ほどけだす
ぐあいさえ
すうがくで
はかれたら
あのこも昔
あかちゃん
だったのに
自害なんて
よしてくれ
たとえじょうだんでもよぉ...

きれいな人家

えだにおるゆき
降りぬしも

きれいな人家のなかで

「うきあがりの
 ようすを
 ききましたよ、
 
 なかなかたいへんだそうで
 へ え、へえ
 まったくユーロというのはどうもこう
 じゃじゃうまで
 こまりましたな、え?

 あ、むこうで
 むこうで魔法をやってますが
 どうしておきま、
 あ、帰りますか
 それがいいやそうしましょう」

えだにおるゆき
降りぬしも
それは とおりこした水、
 ぬらすのは人智、うみ.


つぎの初冬の

きたないかわが
はがれて
ソフトなそんざいのところに
着地したのが
さっきなら、いま

やっととおもって
あらわれでたのは

ふた月まえの
 おもい上がりたて、
真皮のような
ボーイだよ、いま

アッケラカンと
ひとりごとやるのにも
こなれて 、
生活を
たのしみだすのは

あとなんかい星座がすなおにうかびあがったつぎの初冬の電話口だろう、いま .



ピン3

それから
かがくのちからで
くもがちぎれなくなって
(いまでは何百年でもかんけいないが)
さて、
気とは なになのか
まだいろのある
こどもさえ
いぶからないように
霊性までおさえつけて、

こわい、
たたかいが
あった世紀の
なまあたたかさ、
とすらかんがえてもどるほど

こっそり
ぜんぶが
逆に
されていた、かなしみ

かなしみが合法かきんちょうする新時代.

じつは
宇宙ごとだまされていたとしたら、
いったいだれが
白馬を











ピン2

めにみえる
野性をそれと
信じこんだほうがいい
しあわせなんだ、
まだわかいんだから.

しかしだ

どうやら
ルーツはけっきょく
とかげ
 (月の裏には かれこれ ながいのか)
わるいとかげとよいとかげ、か

実験の
はての
62号がだぶる

われわれの
月かげ をみる、

芝居、とおもう

神秘、ともおもう .


ピン1

めずらしい
宇宙鉱石の
おとをたてて
かんたんにくだけるのを
始末のプロが
むかんどうに
みつめる、

  (かわいているのかこわいのか)

おお、
ほしに
かえりたいとおもった










オーケストラル

ぶ然とした
ガクモンの大洋から
ふう、やっと
上がった ふねを
かれら入りぐちで追っ払うのだろう

 アンタなにじん?

はんこが 一カ所たりないと
いじわるく
貴重なワラバン紙を
むりやり水にひたして わらう
大きな実力ここに わらう
 
近いうち
入りぐちの番がくる
ガクモンの太陽が
はい出ることでゆうめいな

 きたないが聖なるくにから来た
 わたしはきた
 レアソールは土、
 写真は奥

ふつうのまち

おもたい鳥の
ねどこはかたく
いぜん
排煙におしみのない
ふつうの
原生人類が
 ふえたり
 へったり

ふつうのまちに
いつ血はかよう.












作者

HN:
mpsl
年齢:
1929
性別:
非公開
誕生日:
0094/06/16
職業:
趣味:
狼狽
魚:








めだか






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